
銭湯ってどこか懐かしくて落ち着いたり、大きな湯船にワクワクする!そんなレトロでお洒落な銭湯をより楽しめる方法をご紹介。

牛乳石鹸のレトロなのれんがかけられた
京都五条の銭湯「サウナの梅湯」。
こちらの銭湯を会場に、「ひつじの京都銭湯図鑑」
の著者・大武千明さんを迎えて
“レトロな銭湯の楽しみ方”を
教えてもらいました!

高瀬川のせせらぎが心地よいレトロな銭湯
高瀬川のほとりにある「サウナの梅湯」さんの創業は、なんと明治時代。一時は廃業寸前までいったのですが、当時24歳だった銭湯活動家の湊さんが番頭となり、平成27年の5月に再び営業を再開させたのだそうです。

会場となるのは「サウナの梅湯」さんの脱衣所。普段は男と女に分かれている脱衣所の間仕切りを外してちょっぴり不思議な空間に変身。ブロガーさんたちが集まったところで、いよいよイベントがスタートです。

のれんと銭湯のおはなし
今回の講師は、「ひつじの京都銭湯図鑑」の著者・大武千明さん。レトロな銭湯のオモシロさや楽しさを、イラストの間取り図を使って発信していらっしゃいます。「銭湯がおもしろいなあと思ったきっかけの1つが“のれん”です。牛乳石鹸さんものれんを作られていますが、夏用や冬用など季節感があったり、「京都型」や「大阪型」、「東京型」など形の違いに注目してもおもしろいです。
のれんの歴史
http://www.cow-soap.co.jp/web/event/noren-history/

「京都型」(120cm×140cm)はほぼ正方形で男湯バージョンと女湯バージョンに分かれていたり、「大阪型」(125cm×210cm)ののれんの長さは、「東京型」(50cm×180cm)の2.5倍もあったりと、いろんな違いがあるんですよ」

「のれん以外にも、私がオススメする銭湯の楽しみ方があります。例えば、レトロなタイル。銭湯によっては、コロンとした不揃いのタイルや、魚やカニの形をしたタイルがあるのでぜひ見つけて欲しいですね」

「あとは、昔ながらの木製の鍵を使ったロッカーなどレトロな銭湯内にはいろんなかわいいものがあるので、いろいろ探してみると楽しくなるんじゃないかと思います」

今回の講師
大武千明(おおたけ・ちあき)
京都の銭湯の魅力を、イラストの間取り図を使って発信中。
著書に「ひつじの京都銭湯図鑑」(創元社)
https://www.facebook.com/hitsuji1010/

銭湯内を探検してみましょう!
続いては、実際に銭湯内を探検!今回は営業時間前だったため、男湯も女湯も見学させていただきました。ブロガーさんたちも、おそらく初めて入ったであろう!?男湯に興味津々でたくさん写真を撮っていました。

さらに、普段なかなか見ることができない薪で火を起こしている窯場も見学。「営業時間の3時間前から薪を燃やして、40〜50分置きに木を足して温度管理をしています。薪は廃材を使っているんですよ」と番頭の湊さん。ブロガーのみなさんの質問にも答えていただきました。

石鹸との縁も深いレトロな銭湯で、のれんやタイルに注目してみたり、銭湯ならではのコミュニケーションを楽しんだり。ブロガーさんたちも、レトロな銭湯の楽しみ方を改めて実感した様子でした。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

サウナの梅湯
住所:京都市下京区木屋町通上ノ口上ル岩滝町175
営業時間:15:30〜23:00
定休日:木曜
料金:大人430円、子ども150円、乳幼児60円
